今回の施設様は敷地内で本館と別館の2棟に分かれており、使っているナースコールと離床徘徊センサーが別々のシステムになっていました。職員が少数になる夜間帯は、両方の受信機を把握できる場所に職員が待機しておく必要があり、不便なだけでなく気を張る環境でした。携帯型の受信機も検討しましたが、センサーの受信機とナースコールの受信機の2つを持ち運ぶ形になるので、ケアの邪魔になることが懸念でした。人手不足もあり業務の効率化がいよいよ急務となる中で、どちらの棟にいても、ナースコールとセンサー両方の通知を1つの受信機で受け取りたいという要望が見えてきました。
①同じ機器でコールとセンサーを使えること
②本館と別館のどこにいても通知に気づけること
この2つの課題から、「CAREaiコンセントコール」をご提案しました。
各居室に付ける子機(送信機)には2つの接続口があり、呼び出しスイッチと離床センサーの両方を接続できます。コールとセンサーの機能が同時に使用でき、どちらが反応しても、同じ受信機に通知できます。また、受信機は置き型の「親機」と持ち運べる「ペンダント」の2種類併用でご提案。職員が巡回していても通知をしっかり受け取れます。
各居室の子機(送信機)から親機(置型受信機)までの通信には、コンセント間通信と無線通信の2種類を自動で切り替える「ハイブリッド通信」を搭載しているので、最長受信距離は250mまでカバーします。現地確認に入らせて頂き、本館別館の両方で無事に受信可能でしたが、届かない場合は中継器の追加も可能です。
コールスイッチと各離床機器(超音波センサー及び起き上がりセンサー)が統一システムで運用出来る事はスタッフの業務効率アップにつながっています。全スタッフが機器の特性も理解し、非常に使いやすく有り難いです。また、福祉用具販売店の営業員のフットワークも軽く、対応に大変満足しています。